「今後の日本の仕事は、フィジカルAI(ロボット)の開発!」

と、言われていますね。AI戦線に出遅れた日本ですが、「いや、得意なのはフィジカルAIさ。これからが勝負だ!」と。たしかに、日本の製造業では、アームロボットなどが製造ラインでバリバリ動いている映像をよく目にします。このロボット技術とAIを組み合わせれば鬼に金棒!日本が最後は勝つ!ということのようです。

ただね。ワタシは、こういったロボットが家庭に入り込んで、家事や介護の仕事する将来や、工場や工事現場で作業している姿はなかなか思い浮かべられないんですね。

家事ロボット。ロボットのエネルギーは当然電気でしょうね。高性能なバッテリーが開発されて、夜中にロボットが自分で充電する。朝は誰よりも早く活動開始し、人間が起きるころには、素敵な朝食の準備が整っている・・。出勤準備で忙しいお父さん・・、あれ?お父さん、会社に行く必要あるの?って、「家事」から解放されたお母さんはどうしたら良いの?「寝てろ!って」か?祖父母の介護は当然、介護ロボットですよね?子供たちは・・・。あれ?学校なんて行く必要あるの?社会はロボットたちが回してくれるし。学校で、いったい、何を勉強するの?

あれ?「家事」なんていらないじゃん!「家事ロボット」ってなんなん?「学校」や「会社」もいらないか。「教師ロボット」もいらないじゃん!

工事現場では、危険な高所作業や重量物作業でもこういったロボットが文句も言わず、自律的に働く。監督者ももちろん、ロボット。海の中でも無酸素で深く潜って作業するし、3000m級の山の上でもバリバリ働く。人間は危険で苦痛を伴う作業から開放される。いま建設中の高層ビルもすべてフィジカルAIを搭載したロボットたちが作業する。こういった議論ではほとんどの場合、「人間が働かなくてよい世界」が語られます。人間は、「趣味や遊興のみ」で生活できる。そう、好きなことだけやってれば良いんです。なぜなら、高額な「ベーシックインカム」制度が確立されるから。

あれ?ところで、この高層ビル、出来上がったら誰が使うの?お父さん、もう、会社なんていっていないし。

仕事しなくてよい世界を想定しておきながら、仕事に必要に必要なインフラにかかわる建設作業や製造作業はロボットが行う、っていう想定。なんか、ヘンじゃないですか?それこそ、ロボットやAIだけが働く世界になったら、もはや、仕事場は「データセンタ」だけで良いでしょう。しかも、日当たりも必要ない、地中深くに建設された窓もない巨大データデンターのなかのコンピュータの中の「電子」だけがごちゃごちゃやってる。いや、地球である必要もない。宇宙空間でもよいか。

ん?「人間」、必要なくね?

「ペーパークリップ問題」が現実的になる可能性があります。

これから、日本がめざすべきことは、「フィジカルAI」ではない気がしています。日本人がやるべきことは、「AIの目指すもの」を「決める」ことだと思います。いま、ここが抜けているんです。「AIをどうしたいの?」への解が必要です。昨今の高性能AIの出現で、毎日、マスコミが「問題発生」を報道しています。あれ、「良いこと」なんにもなくね?AI,いらなくね?

「アライメント」という考え方が、その解法になるのでしょうか・・・。」日本は、はそこに貢献するべきだと思うのです。