いつのまにか、「木」とかかわるようになってしまった。もちろん、この世代は子供のころ、父親の大工道具を持ち出して、なにやらトントンカンカン作って遊ぶのが楽しみでした。トンカチやノコギリ、などは誰に教わるでもなく日常的に使っていました。小学生のころ、真空管を使ってラジオをつくる、いわゆる「ラジオ少年」だでした。そのラジオも、当然のように、木材を使った自作の「箱」に入れていたわけです。だから、ハンダごても金づちも、(素人)大工道具はワタシのお友達なんです。
「お前、(人間の)友達いないだろう?」とおっしゃるあなた、「はい。そのとおりです。」

「木」って、ホントに良いなーと思っています。木の成分は基本的には、「セルロース」、「ヘミセルロース」、そして、「リグニン」の3つの成分です。その3つの成分が「ごにょごにょして」(←シロート丸出し)、裏庭の柿の木や、屋久島の巨木を作っているのです。しかも、人間が加工するのに都合よかったり、燃料になったり、あるいは建築材として大活躍しり、モノによってはよい香りがしたり、なんともエライ植物です。屋久島の杉なんて、樹齢1000年を超えるものもあるそうです。
ちょっとした妄想があります。「もっと、木材を、科学的に深く研究してみたい。そんな場所を作りたい。」というものです。ワタシ自身は何の知見も能力もないのですが、実際に1000年以上生き延びるという現実がそこにあることはわかっているのです。これを世界中の専門家が研究できるような「地域」がに日本にあってもよいのではないかと思ってます。なぜなら、「日本は山(木)だらけ」の国なんですから。「どこの地方にも必ずある資源」だったりしますし。「Wood Science Park」なんて。たとえば、ワタシの住む山梨県の東部から東京都の西のはずれ、山梨県大月、上野原、東京都青梅、奥多摩、日野原いわゆる、「多摩地区」あたりの山一つに先端機器を導入した研究用施設を作り日本中、世界中の科学者に研究してもらう。特に、メディカル分野での新しい知見や応用が得られるような気がしています。
こういった自然を相手にする研究では、研究対象(山、木、石、川、土..etc.)と先進的設備、そして研究者の居場所が接近していることが重要だと思っています。というか、通常は自然相手の研究ではこれが一番難しいと思っています。なので、研究者が、「あ、あの木の枝、ちょいと欲しいな。」と思ったときにそれがすぐに手に入るような環境があるといいなと思うわけです。しかもそれが、大都会東京からそれほど遠くない場所に。何か、脳科学、医薬品等のメディカル分野で新たな発見・発明が出てくるのではないかと。まったく根拠はありませんが、「老人大国」となっていく日本を救う何かが。。
誰か、軽く100億円くらい「ポン!」と投資しませんかねえ。
