先日、幕張メッセで開催された、「NexTech Week 2025」に見学・調査に行ってまいりました。その中でも、「量子コンピューティングExpo」に興味がありました。「量子コンピュータ」がまだまだ、実用化には遠い道のりであることは承知していたのですが、現時点でどのようなビジネスをどのような企業が狙っているのかに興味がありました。また、ワタシが疑問に思っている技術的事項も聞けたらなあという希望もありました。結論から言うと、ワタシの感想は、「白い粉(実態は不明)にたくさんの蟻が群がっている」状況かなと思いましt。「白い粉」はもしかしたら、「おいしい砂糖なのでは?」と期待して、まずは群がってみた。ただ、現時点では、この「白い粉」が「おいしい砂糖」なのか、「ただのうどん粉」なのかはっきりしない、という感じでした。現在、大きな問題となっている「エラー」(デコヒーレンス)の問題も、「量子力学」が基本的な理屈がわかってるわけではないので、現実的な解決にはなっていない気がします。

技術開発の時によく起こる、「ニーズオリエンテッドではなく、シーズオリエンテッド」になっている気がします。進捗具合は「核融合」(発電)と似たような状況かなとも思いました。ただ、「核融合」のほうが歴史が長いのと、明確な「ニーズ」が存在しているので、少し先を行っている(行きやすい、投資しやすい)のかな、という感じでしょうか。
量子コンピュータの場合は、明らかに、ニーズの不明確さだと感じます。もちろ専門家の方々は多くのニーズやアルゴリズムを提唱されていますが、残念ながら、ワタシのような一般ピーポーにはいまいち、必要性がピンときません。よく出てくる、「素因数分解」や「暗号」、「最短経路探索」の例も、「フーン。」という程度の感想になってしまいます。おそらく、AI(人工知能)との結合が現実的になったときに大きなシンギュラリティが発生するような気がします。「量子もつれ」は人間の「脳」の基本的な動きに近いような気がしています。それでも、「それで、そのあと、どうするの?」という問いかけは依然続くような気がしますが。
ヒノキ屋のジジイの感想でした。いずれにしても、ワタシの生きている間は・・・・。どーかな。
